【獣医執筆】犬の皮膚病の症状と原因とは?シャンプーと薬も上手く使おう

犬の皮膚病は症状が出る前に予防しよう!
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いぬアイコンこの記事はわんちゃん用の記事です

愛犬が自分の皮膚を痒がって掻いたり、舐めたり…。
1日中やっていると本当に気になりますし、だんだん毛が抜けていくと皮膚が見え始めるので心配になりますよね…。

では、何が原因で皮膚が痒くなるのでしょうか?
またどのようにすればよくなるのでしょうか?

今回は、犬の皮膚病の症状と治療法を詳しくご説明いたします。
治療に役立てたい免疫向上サプリについても紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!

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犬の皮膚は様々な役割を果たす

皮膚は犬だけでなく、ほとんどの生物に共通して一番外にある組織です。
体重の約10%が皮膚なのでかなり大きな臓器です。
では、皮膚はどのような役割を持っているのでしょうか?

  1. 体の内側と外側を分け、外部からの有害な刺激から体内を守り、
    体内から水分の蒸散を防ぐバリア機能。
  2. 進入した異物や細菌などを排除し、体を守る機能(免疫機能)
  3. 皮脂や汗腺を分泌し老廃物を排泄する
  4. 体温調節機能
  5. 外部からの刺激(温度・接触・痛みなど)を感知する

このような機能を持っています。

犬の皮膚の構造

犬の皮膚は表面から「表皮・真皮・皮下組織」の3層構造になっています。

≪表皮≫
表面から「角質層・顆粒層・有棘層・基底層」の4層構造になっています。
角質層を構成する角質細胞は細胞間にセラミドがあり、お互いにしっかりとつながり隙間ができないようになっています。

隙間があると隙間から水分が蒸発したり、外部から細菌や有害物質が進入したりするために愛犬の肌のコンディションが悪くなってしまいます。

皮膚の一番外側にある角質層は古くなると垢として剥がれ落ち、新しい皮膚に生まれ変わります。
これをターンオーバーといい、犬の場合には約21日間です。

正常なターンオーバーが損なわれると、乾燥肌や脂漏症のような症状が起こるようになります。

≪真皮≫
犬の真皮はコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸で構成されています。
コラーゲンは網目状に張り巡らされ、網目が重なるところはエラスチンがのりの役目をしてつなぎとめています。

この隙間にヒアルロン酸が含まれています。
つまり真皮はコラーゲンとエラスチンがベッドのスプリングの用に弾力を保ち、ヒアルロン酸が水分保持の役割を果たしています。
真皮には血管・リンパ管などがあり犬の生存の為にいつも働いています。

≪皮下組織≫
皮下組織は大部分が脂肪で、動脈や静脈が通り、皮膚に栄養や酸素を届けたり老廃物を回収したりしています。

皮下脂肪があることで、クッションの役割をしたり、断熱・保温の役割も果たしています。

犬の皮膚に炎症が起こるのは、なぜ?

環境中には細菌や真菌、化学物質、花粉などのアレルゲンが多数存在しています。
このようなアレルゲンが皮膚に付着しても体内に侵入しないように、皮膚を作っている細胞は隙間がないように並んでいます。
細胞と細胞の隙間を埋めているのが、セラミドです。

皮膚の水分量が足りなかったりすることで、細胞間の隙間が広がると細菌やアレルゲンなどが隙間から侵入します。
侵入した細菌が増殖し毒素を出すと炎症を起こすサイトカインなどの細胞が集まり「発赤」「痒み」などを起こします。
このようなメカニズムから皮膚炎が起こります。

いったん、炎症が起こり始めると悪循環が起こりさらに症状は悪化します。
炎症が起こると痒みが出るので、犬が掻いたり舐めたりすることで隙間ができた細胞がめくれてしまったり、傷が入ることでさらに細菌感染が起こります。

また、舐めると唾液がつくため口の中の細菌が付着したり、湿潤な環境になるため細菌繁殖しやすくなります。

細胞間の隙間が広く、多くなると体内から水分が蒸散しさらに皮膚の乾燥が進み痒みがまします。
皮膚の上には常在する細菌や真菌がありますが、そんなに簡単に皮膚にダメージを与えることはありません。

皮膚には免疫機能があり、外部から侵入する有害なものが体内に侵入しないようにバリケードを張っています。
しかし、皮膚構成する細胞のコンディションが悪化することをきっかけとして、細菌が侵入するとバリケードが破られるように炎症が起こります。

犬の皮膚病の症状

犬が皮膚病を起こすとどのような症状が起こるのでしょうか?

  • 皮膚が赤くなる
  • 発疹が出る
  • 舐める
  • 痒い部分を掻く
  • 炎症のある部分を咬む
  • 毛が薄くなる
  • 毛をむしる

痒みが軽いときには「舐める」ことが
多く見られますが、痒みが強くなっていくと「掻く」「咬む」行動が増えます。
毛が薄くなるのはこのような行動の後なので、かなり症状が悪化しているといえるでしょう。

しかし、広い範囲で脱毛が起こっていたり、発疹があっても舐めたり、掻いている形跡がなければ痒みはないということになります。

犬の皮膚病の種類と治療法

犬の皮膚病は多くの種類があります。
「痒みのあるもの」「痒みのないもの」「その他」に分けて解説します。

痒みのある犬の皮膚病

耳をかく犬
膿皮症
皮膚の常在菌であるブドウ球菌や連鎖球菌の感染症で、発疹の中心部に膿があるのが特徴です。
膿が破れるとドーナツ状に皮膚がめくれたようになり、時間の経過とともに色素沈着が起こります。
痒みがあるので引っ掻いたり、かんだりすることで感染が広がる傾向があります。

治療法
感染している細菌に対して感受性のある抗生剤を最低2週間投与する。
痒みがひどい場合には抗ヒスタミン薬を投与するが、ステロイドは痒みを緩和しますが皮膚の抵抗力を下げ、細菌感染がひどくなる場合があるので使用するとしても3日程度の短期間にしたほうがよいでしょう。

抗菌性のシャンプーで洗うことも治療の一助になります。


アレルギー性皮膚炎
アレルギー性皮膚炎は外部から侵入してくるアレルゲンに対する過剰反応の結果、炎症性物質が大量に放出され激しい痒みが起こる皮膚炎です。

アレルゲンのほとんどは日常生活で接触したり、食べるものに対して起こるためアレルゲンが特定された場合は取り込まないようにしないとどんどん悪化します。

治療法
ステロイドや免疫抑制剤を投与し痒みを押さえ、抗生剤を投与し細菌の二次感染を抑制していきます。

また、食事性のアレルギーならば適したアレルギー専用フードを使用します。
ノミの感染は痒みを悪化させますので、必ず予防します。

定期的なシャンプーでアレルゲンを皮膚の上から落としていきましょう。


アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とアレルギー性皮膚炎は同じ様なものと解釈されがちですが、定義が少し違います。

犬アトピー性皮膚炎は
「遺伝性である」
「花粉やハウスダストなど環境中にあるものに対して反応するアレルギー」と定義されています。
環境中にあるものがアレルゲンなので避けて通ることが困難で、根治することが難しいのが現状です。

目・口の周りや耳から痒みが出ることが多いので、生後6ヶ月以内に痒みが出始めたら要注意です。

治療法
アトピー性皮膚炎の治療はアレルギー性皮膚炎の治療と同様です。

ノミアレルギー
ノミが寄生し吸血した際に犬の体内にのみの唾液が入ります。
この唾液に対してアレルギー反応が起こるため、再度ノミが寄生した際にひどいアレルギー反応を起こし激しい痒みを引き起こします。

治療法
ノミアレルギーは痒みがひどいのでステロイドの投与を行います。
それと同時につきに1回のノミ・マダニ駆除薬の投与を必ず行います。

犬のアレルギーに関する情報は、以下の記事に詳しく記載していますので併せてご覧ください。

犬のアレルギー症状別の対策と治療法

2017.05.05


疥癬
皮膚の中にトンネルを掘りその中に寄生するダニで「センコウヒゼンダニ」が正式名称です。

非常に痒みが強く、治療に数ヶ月の時間を要します。
人にも感染する人獣共通感染症です。

治療法
疥癬はイベルメクチンの皮下注射を疥癬の感染が確認できなくなるまで1週間に1度皮下注射します。

イベルメクチンはフィラリア陽性の犬には禁忌ですので必ず血液検査で確認します。
フィラリア予防に使用するイベルメクチンの量に比較すると、疥癬治療に使用するイベルメクチンの量は非常に多いので慎重投与します。


マラセチア感染症
マラセチアは皮膚に常在する酵母型の真菌です。
皮膚の免疫力が低下すると爆発的に増え痒みが出ます。
皮膚にべたべたしたワックス様の油脂が付着し、皮膚が赤くなり独特の発酵臭がします。

痒みが非常にい強く、シーズーでの発症が目立ちます。

治療法
ケトコナゾールやイトラコナゾールなどの抗真菌薬を用います。
特にケトコナゾールは肝臓に影響が出ることがありますので、定期的に血液検査を行い肝臓のチェックをしましょう。

イトラコナゾールはケトコナゾールに比較して安全性が高くなりますが、高価な薬になります。
また、マラセチア性皮膚炎専用のシャンプーでシャンプーしましょう。


痒みのない犬の皮膚病

犬 ?
皮膚真菌症
皮膚糸状菌の感染によって起こる皮膚病です。
皮膚糸状菌はもともと皮膚上に存在する常在微生物ですが、皮膚の抵抗力が落ちると一気に繁殖します。

広い範囲の毛がまとまって抜け、痒みをほとんど伴わないのが特徴です。
皮膚糸状菌の中には人に感染するものもありますので要注意です。

治療法
マラセチア性皮膚炎と同様。


アカラス(犬毛包虫)
アカラスは犬の被毛の毛根に寄生する寄生虫です。
皮膚症状がなくても、もともと持っている犬がほとんどですが、抵抗力の弱い幼犬や老犬、甲状腺機能低下症、自己免疫性疾患などで抵抗力が落ちたときに毛根で爆発的に増加し毛根が痛み脱毛します。

細菌感染が起こると痒みが出ますが、それがなければ激しく脱毛しても痒みを伴わないケースがほとんどです。

シーズーでは指先でアカラスが爆発的に増え、腫脹し皮膚が脆弱になり出血を伴うことがあります。

治療法
疥癬と同様。

その他:ホルモン関連の皮膚疾患

甲状腺機能低下症
中年以降の犬に起こるホルモン性の脱毛です。
特徴的な症状は、「皮膚の色素沈着」「ラットテイル」「両側対称な痒みを伴わない脱毛」です。

ラットテイルと尾の被毛がなくなりねずみの尾のように見える状態のことです。
甲状腺ホルモンの分泌が少なくなることで起こります。

治療法
不足する甲状腺製剤を投与し、定期的にホルモン量の測定をする。


クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
副腎皮質からのホルモン分泌が過剰すぎることから起こる病気です。
皮膚に起こる症状は以下の通りです。

  • 被毛が薄くなる
  • 皮膚がなめし皮のようになる
  • 痒みを伴わない両側対象の脱毛

飲水量の増加、腹部膨満、肝臓機能の悪化など全身症状を伴い、放置すると突然死することもあります。
気になる症状がある場合は早めに動物病院を受診し検査を受けることをお勧めします。

治療法
副腎皮質ホルモン合成阻害薬の投与。定期的にホルモン量の測定をする。

その他:自己免疫性疾患

天疱瘡
自分の体を自分自身が攻撃することで起こる自己免疫性皮膚疾患です。
この病気の場合は細胞と細胞をつなぎ合わせる部分を攻撃してしまいます。

その結果、皮膚が潰瘍のような状態になり、水泡や膿泡が形成され最悪の場合亡くなるケースもあります。
原因は遺伝や薬物が関係しているといわれていますが、不明な点が多い疾患です。

治療法
免疫抑制剤やステロイドの投与を行う。


エリテマトーデス
エリテマトーデスには2種類あり、1つは全身に症状が出る「全身性エリテマトーデス」、
もうひとつは皮膚だけに症状が出る「円板状エリテマトーデス」です。

両方、自己免疫性疾患という自分自身を攻撃する病気ですが、この病気は自分の細胞の核を異物とみなし、核に対する抗体を作ります。

全身性エリテマトーデスの場合には様々な症状が現れます。
皮膚の症状だけを取り上げると皮膚が赤くなり脱毛したり、鼻の色素が抜けて色が薄くなったり、肉球に潰瘍ができることがあります。

円板状エリテマトーデスは鼻と耳に主に症状が出ますが、水疱や膿疱、かさぶたができます。

治療法
天疱瘡と同様。

犬の皮膚病に有効なシャンプーは?

シャンプー中の犬
犬の皮膚病は今回紹介したように薬を使った治療で治すことが出来ます。
しかし、愛犬が嫌がるから動物病院に行くことが出来ないという人もいると思います。

全ての皮膚病に有効なわけではありませんが、症状によっては犬用のシャンプーを工夫することで症状を改善することが出来ます。

酢酸クロルヘキシジン入りのシャンプーを使う

酢酸クロルヘキシジンは細菌やカビに対して有効な殺菌作用があります。
全ての皮膚病に有効ではないのですが、膿皮症などの細菌が原因の皮膚病に対しては効果があります。
患部を清潔に保ち、最近を殺すことで症状を緩和することが出来ます。

酢酸クロルヘキシジンが配合されたシャンプーは医薬部外品なので、薬局やドラッグストアで購入することが出来ます。

デメリットもあります

酢酸クロルヘキシジンが配合されたシャンプーは強い殺菌力で細菌を殺すし、細菌性の皮膚病の症状を緩和することが出来ますが、強い殺菌力で皮膚が荒れてしまうことがあります。
使用後に皮膚が乾燥することが多く、乾燥肌が原因で皮膚病になったわんちゃんには向いていません。

もし、使用する場合には保湿液を塗る等して乾燥肌にならないように対策を練る必要があります。

皮膚病に対抗するためには免疫力が必要不可欠

犬の皮膚病の種類は非常に多く、ここに上げた皮膚病は動物病院でよく見かける病気です。
こじれてしまうと治療に時間がかかりますし、様子を見ているとどんどん悪化するケースもあります。

愛犬が皮膚病で苦しんでしまわないように、ペット用のサプリメントを利用して愛犬の免疫力を向上させてあげましょう。
本当に愛犬の健康を考えている人だけ、こちらのサプリを試してみてください。

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ABOUTこの記事をかいた人
東山かおる

愛犬・愛猫の健康と長生きのためにできることをブログにしています。
犬や猫の健康維持には、ドッグフード・キャットフードの見直しや、効果的なペットサプリを活用することが大切!
毎日ペットと何気なく接している飼い主さんは、愛犬・愛猫の様子を注意深く見てあげてください。
ドッグフードを美味しそうに食べていますか?キャットフードを食べ残していませんか?
ただ可愛がるだけじゃなく、全身をよく撫でて皮膚の様子もチェックしてあげましょう。
(犬や猫は言葉を話せなくても、あなたに向けてサインを送っています!)
犬と猫、そして飼い主さんの楽しいペットライフのために、これからも皆さんのお役に立てる記事を書いていきたいと思います。