猫の下痢の原因は何?病院を診察するポイントと費用まとめ

普段は元気な猫が突然下痢をしたら、どう対処しますか?
健康に過ごしている猫であっても、その日の体調などの影響で便が緩くなることもあるのであまり神経質になる必要はありません。
とは言っても、そのまま放置しておくのは危険です。

言葉をしゃべることが出来ない猫なだけに、最悪の場合は命に危険が及ぶこともあります。その時に備えて、猫が下痢を起こす原因や病院に連れて行った方が良いケースなどを解説します。
猫も下痢について少しでも知識を身に付けておきましょう。

そもそも下痢とは

下痢とは、体内で外となっているものを外に排出するための防御反応です。何かが原因となって小腸や大腸で水分が上手く吸収されないなどによって、水分を多く含んだまま便が排出されてしまうため起こることがほとんどです。

とは言っても、猫の下痢は決して珍しいものではありません。

2~3日続いているようなら注意が必要ですが、一過性の場合もあるため、以下の項目を参考にしてどのような状況で下痢になったのかをチェックしてあげましょう。

  • どのような食事を与えたか
  • 食べ過ぎはなかったか
  • 初めてのものを食べていないか
  • 落ちているものを食べなかったか
  • 環境が変わったなどのストレスが無いか
  • 新しい家族が増えるなどの確認をしたか
  • ホテルに預けてストレスを与えていないか

これらが原因の場合は、一過性の下痢である可能性があります。
しかしながら、猫が下痢をするにはさまざまな要因が考えられるため、しっかりと経過観察をする必要があります。

下痢の種類

一過性の下痢でないと考えられるなら、他には何が原因で体調不良を起こしているのでしょうか。
ひと口に下痢と言っても、その種類はさまざまです。
こちらでは下痢の原因として考えられる代表的な4つの例を詳しく解説していきます。

寄生虫

猫自身も気が付かないうちに、体内に寄生虫が忍び込んでいることがあります。
一般的に寄生虫の数は老猫よりも子猫に多く、胃腸を刺激することによって小腸や大腸の下痢を引き起こします。
また子猫や老猫に大量の寄生虫が感染してしまうと、重篤な症状を引き起こす可能性があります。
普段から猫のウンチを観察し、寄生虫が見つかった時には動物病院を受診しましょう。

食中毒

食中毒とは、汚染されたものを食べたり飲んだりして、嘔吐や下痢などの症状が出ることです。
人間にとって脅威の存在ですが、猫も例外になく食中毒になります。
原因としては、傷んでカビが生えたキャットフードを食べる、汚れた水を飲むなどが挙げられます。
特に人間が食べているものでも、猫にとっては食中毒の原因となるものもあります。

内臓疾患

生まれつき胃や腸が弱い猫や、高齢になった猫は下痢をしやすい傾向にあります。
傾向としては慢性的な下痢になりやすく、じっと具合が悪そうにしています。
下痢を頻繁に行うまではいかなくても、軟便の症状が長く続いている状態であるのなら、内臓疾患を疑った方が良いでしょう。

猫風邪

猫風邪の原因はウィルスのため、初期症状でしっかりと治療をしないと、長期化する可能性があります。
鼻水やくしゃみ、口内炎などが主な症状として挙げられます。
また、猫風邪の治療には抗生物質の飲み物が使われるのが一般的です。
そして、猫の体質によっては、抗生物質が原因で下痢や軟便になることもあります。

飼い主はどう対処したら良い?

どうしてもすぐには動物病院へ連れていくことができない、様子見でも良い軽度の下痢の場合など、飼い主は自宅でどのような対処をすれば良いのでしょうか。
意外と間違った知識を身に付けている人も多いので、しっかりと確認しておきましょう。

対処法1:下痢の時でも絶食絶水はしない

「下痢をしたら、何も口にさせない方が良い?」と感じている人も多いですが、これは正しくありません。
まず、絶水をすると脱水に拍車がかかってしまいます。
また、猫は何日も絶食をすると肝臓の病気になることがあります。
絶食の場合は半日程度に留め、再開後は少量ずつ何回かに分けて与えるようにしましょう。

対処法2:人間が服用する下痢止めは与えない

薬局で購入できる下痢止めを猫に服用させるのは止めましょう。
下痢止めの主成分は猫にも使用することはありますが、市販薬には添加物が大量に含まれています。
そのため、猫の下痢をさらに悪化させてしまう危険性があります。
添加物が入っていない場合でも、猫の体重によっては過剰投与になる可能性が考えられます。

対処法3:消化の良い食べ物を与える

猫が下痢している時には、消化管に対する負担や刺激を少なくした食べ物を与えましょう。とは言っても、下痢の原因はさまざまなので、原因に応じて選択する必要があります。
低脂肪の猫用ヨーグルトなどが挙げられますが、動物病院を受診して症状に合ったおすすめのフードサンプルを貰うようにしてください。

いつ病院に行けばいいの?

冒頭でもお伝えした通り、猫の下痢をそのままにしておくと、命に危険が及ぶ可能性もあります。
あまり神経質になる必要はありませんが、以下で挙げるケースは緊急度が高く、早急に病院へと連れて行った方が良いでしょう。

判断材料1:高熱や嘔吐、食欲不振もある場合

下痢の症状が2日以上続く以外にも、食欲不振や嘔吐があり、ぐったりしんどそうにしている場合は早めに獣医師に連れていきましょう。
すい炎や腸炎など、致死率の高い病気にかかっている可能性があります。

判断材料2:キャットフード以外を口にした場合

猫には食べてはいけない食べ物が数多く存在します。
それらを口にして、中毒を引き起こす可能性があります。
特に放し飼い猫は、知らないところで想像もしないものを口にしていることもあります。
様子を見ているうちに重症化するかもしれないので、即病院へ連れていきましょう。

判断材料3:老猫や子猫の場合

健康な成猫であれば、1日や2日ほど下痢をしていても心配することはありません。
一方で免疫力の低い老猫や子猫の場合、普通の猫では重篤化しないような病気でも命を落とすことがあります。
自然に治るのを待つのではなく、獣医に相談した方が良いでしょう。

動物病院へ行くときのポイント

猫が下痢をした際、まずは冷静になって猫の様子を確認することが大切です。

  • 食欲はあるか
  • 下痢はいつから始まってどのくらい続いているか
  • 1日にする下痢の回数はどれくらいか
  • 嘔吐などの症状はあるか
  • ウンチはどのような状態か
  • ウンチの量はどのくらいか
  • ウンチの色や臭いに異常はないか
  • おなかが痛くてうずくまるような様子はあるか

上記の項目は猫を病院へと連れていく判断材料になるだけでなく、獣医師の診断にも役立ちます。
症状に関する詳しい情報をメモしておくと良いでしょう。
病院へと連れていくタイミングを見極められるように、正しい知識を身に付けておきましょう。

持ち物など

初めて猫を動物病院へと連れていく人も少なくないでしょう。

  • キャリーバックorキャリーケース
  • トイレットーペーパー
  • タオルor洗濯ネット
  • 症状に関して詳しく書かれたメモ
  • ワクチンの接種や病歴(あれば)
  • 排泄物や嘔吐物

基本的には、以上で挙げたものを持っていけば大丈夫です。
下痢の症状がある場合に特に大切なのは、排泄物や嘔吐物です。
獣医師の判断材料としても使われますので、出来るだけ持っていくようにしましょう。

おおよその治療費

初めて病院にかかった際に支払うのは、「初診料」「検査料」「注射」「薬代」などなどの加わった金額です。
他にも状況に応じて、検査費用や処置費用、場合によってはワクチン接種などの料金が加わることがあります。

詳しい猫の治療費に関してですが、日本獣医師会が行った小動物診療料金の実態調査結果によると、各費用の相場は以下の通りとなっています。

【初診料】 1,191円
【検査費用】1,796円(一般的な血液検査)
【処置費用】
◇注射 1,249円
◇投薬 経口191円/点眼177円/点耳327円
◇調剤 内用301円/外用209円
※薬剤料は別途
◇ワクチン接種 1種3,917円
2種以上(混合)8,185円

ただし、これは一例に過ぎません。
獣医師によっても、下痢の際に行う治療方法は異なります。
電話で初診料を確認するなどして、プラスで余裕を持った金額を用意することをおすすめします。

まとめ

猫が突然の下痢になった場合は、その原因を考えて適切な対処をする必要があります。
モノを言うことができない猫は、飼い主が猫の体調の変化を日々チェックすることはとても重要なことです。
また、動物病院の中には電話で応対してくれるところもありますので、自分で判断が難しい場合は病院へ電話してみるのも良いでしょう。

 
ABOUTこの記事をかいた人
東山かおる

愛犬・愛猫の健康と長生きのためにできることをブログにしています。
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